■ 葉々那 良 先生の言葉 ■
やまと言葉を用いて愛する葉巻を讃えるために、万葉集の歌のひとつを真似てパロディーを作った。
山部赤人さん、ごめんなさい。
《もと歌》
天地の別れし時ゆ・・・ 山辺赤人
(万葉集巻三‐三一七)
白亜紀の終わりし時ゆ、

神さびて、高く貴きコロホなる、

タバコ・タパドを、手で巻きて

熟してみれば、

ストレスの影もかぐろひ、アイデアの

泉も尽きず、白黴も微かに生えて、

馥郁と香を放ちける。

語りつぎ、吸ひつぎゆかむ、

ハバノの煙は。

         【反歌】

チチュルブゆ、

漕ぎ出でて見れば、みどりにそ、

アバホの園に葉は茂りける。
天地の別れし時ゆ、

神さびて、高く貴き駿河なる、

富士の高嶺を、天の原

振りさけ見れば、

渡る日の影もかぐろひ、照る月の

光も見へず、白雲もい行きはばかり、

時じくぞ雪は降りける。

語りつぎ、言ひつぎゆかむ、

富士の高嶺は。

         【反歌】

田子の浦ゆ、

うち出でて見れば、真白にそ、

富士の高嶺に雪は降りける。